会議日:令和5年10月16日
( 決算第二特別委員会( 財政局関係 )
財政広報
次に、財政広報について伺います。
予算、決算のタイミングなどに合わせて、財政局は様々な財政資料を公表しています。
財政という分野は、専門的な用語が多いため、市民の皆様からすると、わかりにくく、身近に感じられないというのが課題だと思いますが、財政広報は、市民の皆様に、税金がどのように使われ、日々の生活に還元されているのかなどを、お伝えしていくという重要な取り組みであり、ひとりでも多くの市民の皆様に届くように進めてほしいと思っています。
そこで
(1)令和4年度の財政広報の取組について、財政部長に伺います。
令和4年度は、財政ビジョンで掲げた、「財政の現状・未来像の共有」と、「共感志向の情報発信」という考え方のもと取組を進めました。
本市職員が大学等(とう)に出向き、財政状況等をお話しして、学生の皆様と意見交換を行う財政出前講座を実施したほか、予算、決算、財政方針等の情報を一つにまとめてわかりやすく発信する「ワンストップ財政情報」を新たに開設し、ホームページでの情報発信の拡充を図るなど、より多くの市民の皆様に双方向型の広報と財政の見える化を推進したところです。
本市の現状や市民の皆様の知りたい情報をお届けできるように、工夫を重ねてきていることがわかりました。
一方で、今後、横浜市の財政状況は非常に厳しい状況です。そのため、将来、納税者となる若い世代に対しても、税金がどのように使われているか、日々の生活にどのように影響しているかなどを共有し、共に横浜市の将来を考えていくことも大切だと思っています。
財政局の皆さんは、実際に大学などに出向いて、学生向けの財政出前講座に取り組んできていると聞きました。私自身も地域での青少年指導員としての活動等を通じて、日ごろから若い世代の方たちと交流がありますが、若い世代の皆さんが本市の財政についてどのように受け止めているのか、気になるところです。
そこで
(2)令和4年度の大学向け財政出前講座における参加者の反応について、財政部長に伺います。
この大学への出前講座にご参加いただいた皆様からの声としまして、財政は何となく難しそうなイメージがあったが、わかりやすく説明していただいて、興味がわいた、という声ですとか、今後の財政見通しを聞いて、グループディスカッションをしたが、解決策を見つけることは、非常に難しいと感じた、また、こうしたことを今後も継続して、横浜市がどのような予算を使っているのか見ていきたい、こういった財政への理解が深まったという声をいただいています。
この取組は、時間と労力が必要となりますが、若い世代の関心につながっていく取組であると考えます。また、実際に市の職員が出向いてやりとりを行うことで、一人一人の理解力が高まり、本市への愛着が深まるなど、その取組効果は高いと思いますので、是非、継続して取り組んでいただきたいと思います。
私は、地元の町内会や商業振興会で様々な世代の方とともに、地域活動を行っていますが、本市の財政状況を知っている方はまだまだ少ないと実感しています。
そこで、
(3)より多くの市民の皆様に財政出前講座などの双方向型の広報を実施していくべきと考えますが、財政局長の見解を伺います。
財政ビジョンに掲げた共感を生み出す情報発信を進めていくにあたって、参加された方との意見交換などが行える双方向型の広報は、とても重要であると考えています。
その取組の一つである財政出前講座については、これまで行ってきたホームページ上でのお知らせをしたうえで申込みいただくなどのいわゆるプル型から、今後は、直接職員が新規実施先を開拓するプッシュ型による働きかけを実施していきたいと思っています。
より多くの市民の皆様に参加いただけるよう努めるとともに、今後も双方向型広報の取組を推進していきます。
市民の皆様とともに、本市の将来を考えていくためには、本市の財政状況を共有し、理解していただくことが不可欠です。
質問調整の中で、対象年齢は問わないということだったので、キッズクラブの理事長に話したところ、とても興味を持っていました。現場と調整しますので、是非小学校低学年の子どもたちに対して頑張ってみてください。当然僕も当日見学に行きます。
引き続き、より効果の高い取組を積み重ねていただくようお願いし、私の質問を終わります。