令和6年度

③ 令和6年度決算第二特別委員会【消防艇よこはまの更新】答弁

会議日:令和6年10月4日
( 決算第二特別委員会( 消防局 ) )

消防艇よこはまの更新【消防局】

しらい 亮次

次に、「消防艇よこはまの更新」について伺います。

横浜港は、1859年の開港以来、常に日本を代表する国際貿易港として日本経済をけん引してきました。現在では、国際戦略港湾や国際旅客船拠点形成港湾に位置付けられており、年間のコンテナ貨物取扱数や客船入港数は国内トップレベルを誇る日本を代表する商業港であります。また、臨海部の工場地帯を拠点とする工業港としても重要な役割を果たしており、これら2つの性格を併せ持った総合港湾となっています。

平成29年度予算特別委員会の局別審査にて、我が党のくさま剛前横浜市会議員が、世界の消防艇を散々みなさんに説明した結果、本市の消防艇のうち、まもりは、令和3年度に更新されたと認識しておりますが、消防艇よこはまも、建造から22年が経過し、老朽化が著しいと伺っております。令和6年度予算特別委員会の局別審査において、我が党の酒井誠議員の消防艇よこはまの更新に関する質問に対し、電気推進消防艇を建造する方針としているとの答弁があり、現在、消防局において検討が進められていると思います。

しらい 亮次

そこで、消防艇よこはまの更新における、現在の進捗状況について、総務部長に伺います。

総務部長

消防艇に求められる能力を検討する委員会を局内に設置し、昨年度末に結果を取りまとめました。これを受け、より詳細な仕様を検討するため、本年4月に設計業者と契約を締結いたしました。

以降、設計業者、そして実際に消防艇に乗船し活動する職員とで協議を重ねまして、9月末に図面などを含めた仕様書の策定に至りました。

しらい 亮次

更新予定の消防艇よこはまが、現行艇と比較して、災害対応面で、どのように強化されるのか気になるところです。

しらい 亮次

そこで、新たな消防艇よこはまの特徴について、総務部長に伺います。

総務部長

現行の消防艇よこはまは、毎分15,000ℓの放水砲を装備していますが、新艇では、毎分20,000ℓとなります。これは、一般的な消防ポンプ車約10台分の放水量でございまして、消火能力が大幅に強化されます。

また、現行の消防艇ではできなかった、船体をその場で360度旋回させることが可能となりまして、機動性が向上します。さらに、船体後部甲板の救助スペースが広くなりま
して、ヘリコプターとの連携が一層強化されますので、要救助者の吊り上げなど、救助活動の安全性が向上いたします。

しらい 亮次

この新たな消防艇が就航すれば、日本初の電気推進消防艇となり、様々なところから注目されることになると思います。

脱炭素社会の実現に向けて、日本を代表する港湾都市横浜が、カーボンニュートラルポートとしても、日本をけん引していく象徴的な取組だと思います。

しらい 亮次

そこで、電気推進消防艇の建造をフラッグシップとして、脱炭素社会の実現に向けた取組を着実に進めるべきと考えますが、副市長の見解を伺います。

副市長

電気推進消防艇の建造は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、脱炭素化の早期実現を目指す本市にとって、大きなアピールになると思っております。

放水能力の向上により、水素やアンモニアといった、次世代エネルギーによる災害への対応力も強化されますので、更新を着実に進めます。この取組が横浜港の安全・安心とともに、脱炭素社会の実現に向けた大きな一歩になるものと考えております。

しらい 亮次

今後も発展し続ける横浜港を守る消防艇としての役割は、さらに大きくなっていくことが想定されます。

これからも、脱炭素社会の実現に向けた様々な取組が、進んでいくと思いますが、その象徴となるような、電気推進消防艇の建造を着実に進めていただくことをお願いして、次の質問に移ります。

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