会議日:令和6年10月4日
( 決算第二特別委員会( 消防局 ) )
消防訓練センター訓練施設の更新整備【消防局】

次に「消防訓練センター訓練施設の更新整備」について伺います。
消防訓練センターでは、先日100名を超える新採用職員が、連日の猛暑の中、半年間にも及ぶ基礎教育を修了し、10月から各消防署での研修を開始したと聞いております。
災害現場で活動することになる新採用職員の活躍を、心から期待しています。
さて、今年の5月、開設から48年が経過している消防訓練センターに足を運び、訓練施設を拝見させていただきました。これまでも、本市消防団のポンプ操法大会開催時に、現在、私も所属している都筑消防団を応援するため、消防訓練センターを訪れたことがありましたが、今回の視察で、広大な敷地の中に救助訓練棟や震災対策訓練場など、様々な訓練施設があり、その状態について確認させていただきました。

訓練施設の現状と課題について消防訓練センター所長に伺います。

センター
所長
放水訓練などを行う大訓練場は、地盤面の波打ちや表層の劣化等により、雨天時や放水訓練実施時に大変滑りやすくなっているほか、高所訓練を行う訓練塔も、躯体の腐食や錆の発生など、老朽化が著しく進行している現状にあります。
また、国の告示である消防学校の訓練施設等の基準に定める実践的訓練施設が整備されていないといった
課題を抱えています。

消防訓練センターの更新整備に向けては、今年度、実施設計を進めていると聞いています。
令和6年第1回市会定例会の予算関連質疑において、我が党の関議員から「能登半島地震を踏まえた訓練施設整備の考え方」について、質問させていただき、市長からは「被災地で活動した職員の意見を今後の設計に反映させ、消防職団員の災害現場での活動をしっかり支えることができる訓練施設の整備へつなげる」と答弁いただいたところです。

そこで、能登半島地震を踏まえ実施設計に反映している内容について消防局長に伺います。

能登半島地震で活動した職員からは、土砂流出により困難な現場が数多くあり、その対策が必要との意見が寄せられました。
このことから、大規模な土砂災害を想定して、部隊の連携訓練や土砂の排出訓練を効果的に実施できるよう、土砂訓練施設の面積を拡充するとともに、重機による掘削訓練エリアを新たに設けることといたしました。

充実した訓練施設で、実践的な訓練に取り組むからこそ、いざという時に、災害現場において迅速・的確に活動できるものと考えます。
今回の整備は、約半世紀ぶりの更新となるため、大きな期待を寄せており、全国的に見てもトップレベルの訓練施設としていただきたいと思います。

そこで、更新整備に向けた決意について、副市長に伺います。

能登半島地震では、多数の方が被災され、大地震の恐ろしさを痛感するとともに、現場の最前線で活動する消防職員・消防団員の知識や技術、組織力の向上に必要な訓練施設を整備することの重要性を改めて認識いたしました。
消防訓練センターの更新整備にあたりましては、これまで発生した様々な災害を踏まえた訓練施設の導入を図り、消防力の更なる強化につなげてまいります。

市民の命を守る消防業務は、本市が担うべき何より大切な責務です。その責務を全うするために、今回の更新整備は必要不可欠で、私も含め、全消防団員の願いでもあると思っています。厳しい財政状況ですが、実践的な訓練施設を確実に更新整備していただけるよう、要望します。
5月に視察に行った際は、訓練施設のほかに、校舎棟や宿舎棟についても、拝見させていただきました。


こちらの青雲寮は新採用職員が半年間寝食を共にする、消防出身のみなさんとしては様々な思い出が詰まった場所だと思います。
私としては昭和を感じさせる雰囲気で個人的には好きな環境ですが、お風呂が問題です。


こちらは校舎棟の中にある男性浴室と女性浴室の写真です。男性浴室は結構広いのですが、女性浴槽はぎりぎり2人しか入れない程度の大きさしかありません。というか足を伸ばしたら恐らく一人ですね。体育座りでなんとかお互い正面を向いて二人といった感じです。
日夜訓練を重ねる教育生が、ゆっくりと疲れを癒せる環境整備は不可欠と考えます。


また、校舎棟の教室も手狭に感じますし、画像のように漏水している箇所もありました。ちなみに、トイレにはウォシュレットがついており、我が党の伊波議員がご尽力されたと伺っております。
現在、衛生配管更新に向けた長寿命化工事の設計作業を行っていると聞いておりますが、古い庁舎のままでは、解消できない課題もあると思います。
良好な環境にしていくことは、教育効果にも大きく影響するほか、教育を受ける消防職団員のモチベーションや新たな人材確保にもつながると考えますので、耐用年数何年とかはわかるんですけれども、一日も早く、宿舎棟や校舎棟の更新整備を進めていただくことを要望して、次の質問に移ります。