令和6年度

⑤ 令和6年度決算第二特別委員会【震災時における消防団活動の充実強化】答弁

会議日:令和6年10月4日
( 決算第二特別委員会( 消防局 ) )

震災時における消防団活動の充実強化【消防局】

しらい享次

続いて、「震災時における消防団活動の充実強化」について、何点か伺います。

消防団は、地域防災の要であり、地元からの信頼も厚く、日頃から地域住民の安全、安心のため、消火訓練や、防災啓発に取組んでいます。

そして、火災出場や大規模な自然災害発災時には、地域を守るという強い意志のもと、自宅や職場から駆け付けて災害対応しています。

私も、「この地域を守るんだ」という強い意志のもと、昨年8月から都筑消防団に入団させていただきました。

今年1月に発生した能登半島地震では、地元の消防団員の皆さんが、自ら被災している状況であっても、献身的に消防団活動を行ったと聞いています。

しらい享次

まず、そこで、大地震が発生した際の消防団の活動について、総務部長に伺います。

総務部長

震災時の消防団の活動要領は、横浜市防災計画及び震災対策消防局細部計画で定めております。震度5強以上の地震が発生した際には、消防団員は、器具置き場等に参集し、積載車で活動する車両隊と、徒歩で活動する地域活動隊に分かれまして、地域の災害状況を把握するとともに、消火活動や救助・救急活動などを実施いたします。

しらい享次

先日、私も参加した、消防団と消防署部隊との震災対応連携訓練について、 スライドで紹介したいと思います。

しらい享次

この写真は、消防団の積載車が現場到着し防火水槽から水を吸い上げる準備をしているところです。訓練用の水槽を使用せず、実際の防火水槽を使用して訓練を行いました。

しらい享次

今回の訓練は、実災害を想定した訓練で、ホースの延長も普段使わない台車を活用して延長するなど、操法にとらわれることなく工夫をこらして実施しました。

しらい享次

消防署部隊と消防団の積載車が連携し、消防職団員が、協力して放水体制をとり、建物の延焼を阻止する活動を行っているところです。

今回の訓練は、実際の災害を想定した内容で、多くの消防団員が参加し、非常に好評でした。

私自身も、消防団員だけでなく、消防職員の皆さんと一体感のある訓練を行うことが出来て、大変得るものが多かったと考えています。

しらい享次

そこで、震災対応連携訓練の主眼について、総務部長に伺います。

総務部長

震災対応連携訓練は、能登半島地震の教訓を踏まえ、今年度から開始したものでございます。
この訓練は、消防団員と消防署員との顔の見える関係の構築や、現場活動時の連携を強化することで、震災時の災害対応力の更なる向上を図ることを主眼としております。

しらい享次

消防団は、共助と公助の双方の意味合いを持つ組織で、地域防災力の向上においては極めて重要な存在であり、その役割と期待は、更に大きいものになっていると感じています。

今回の訓練は、震災時の消火活動を、一連の流れとしてイメージすることができるため、安全で効果的な消防団活動に繋がると考えています。

今後も、より実践に即した訓練をしっかりと進め、消防団活動の更なる充実を図っていくべきと考えます。

しらい享次

そこで、震災時に適切な消防団活動が行えるよう訓練を充実させるべきと考えますが、消防局長の見解を伺います。

消防局長

大地震発生時には、消防署部隊だけでは消防力が不足するケースも考えられるため、消防署部隊と消防団との連携強化は不可欠と考えております。
震災時、消防団員が、迅速かつ的確な活動ができるように、今年度の訓練結果を検証し、より効果的な訓練の実施に取り組んでまいります。

しらい享次

操法大会に向けての訓練は指揮者と1~4番員の5名が中心で行うので、少数精鋭での活動になってしまいます。昔は地元の方々が中心となって操法大会に力を入れていましたが、最近は外に働きに出て、帰りが遅い方も増えてまいりました。操法大会は大事ですが、出れる方と出れない方がはっきりとしてきて、2週目が回ってきてしまう状況にもなりつつあります。

発生が危惧される大規模地震への対応を現実的に強化するためにも、消防団全員の活動強化は重要な施策の一つです。消防団の消防力の更なる向上に期待して、次の質問に移ります。

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