令和6年度

① 令和6年度決算第二特別委員会【横浜国際プール再整備】答弁

会議日:令和6年10月8日
( 決算第二特別委員会( にぎわいスポーツ文化局 ) )

 スポーツにおけるデータ活用につて【スポーツ振興課】

しらい 亮次

まず初めに、横浜国際プール再整備について質問してまいります。

国際プールがある北山田エリアの防災拠点は、北山田小学校ですが、5597世帯、15597名を支える防災拠点となるので、収容人数について危惧する地域の声も聞いています。

例えば、北海道のエスコンフィールドは防災用備蓄倉庫を備えるなど防災の視点を持った整備がされていると聞いており、今回の再整備を機に、スポーツ施設の防災への活用についてさらに検討していく余地があると思います。

しらい 亮次

そこで、今回の再整備を通じた防災への取組について、《スポーツ振興部長》に伺います。

スポーツ振興部長

今回の素案では、メインアリーナを通年スポーツフロア化する案をお示ししています。横浜国際プールは、帰宅困難者一時滞在施設等に指定されており、通年スポーツフロア化した場合、年間を通じて多くの帰宅困難者の方の受け入れが可能となります。また、再整備に当たり、かまどベンチやソーラー街路灯などの導入に加え、備蓄品の拡充なども検討していきたいと考えています。

しらい 亮次

先日、常任委員会で石川県を視察した際、総合スポーツセンターのメインフロアが効果的に1.5次避難所として活用されていると伺いました。

横浜国際プールは都筑警察署が機能不全になった場合のサテライト拠点として協定を締結していると聞いていますので、整備前に県警とも調整し、隣の山田富士公園との連携も含めて全庁的に地域の防災力向上を考えていただきたいと思います。

さて、今回、メインフロアの在り方の議論が注目されています。通年スポーツフロア化、現状維持などのご意見がある中、落とし所を探っていくのが政治の肝であると考えています。その中でやはり大事になってくるのが、サブプールをどこまで強化していけるかです。

素案のなかでもサブプールの機能強化が提案されていますが、今後サブプールをどのような施設として活用していくかの方向性を示すことが重要だと考えます。

しらい 亮次

そこで、サブプールの機能強化の方向性について、《局長》に伺います。

局長

素案の中では、観客席の増設や映像装置の更新、空調設備の改修等を通じて、大会を開催できるようにしていく旨をお示ししています。市民意見募集の中でもサブプールの機能強化について様々なご意見やご提案をいただいていますので、今後関係団体とも意見交換を行いながら、原案策定作業の中で、一つ一つ丁寧に検討していきたいと考えています。

しらい 亮次

メインプールの廃止に伴い市民大会開催を不安視する声も多いです。こうした不安を払拭するためにも、サブプールの機能強化については、関係者の意見も聞きながら、前向きに検討してほしいです。

次に、地域の皆さんのお話を伺うと、北山田駅からのアクセス改善を含めたバリアフリー対応を今回の再整備を通じてどのように行っていくのかについても高い関心があると感じています。

しらい 亮次

そこで、バリアフリー対応を含めたアクセス改善の検討状況について、《局長》に伺います。

局長

横浜国際プールへの北山田駅からのアクセスは、現在もバリアフリーの基準に対応しているものの、駅からのアクセスルートのうち、最短のルートには高低差が約20mの階段があります。今、先生にご説明いただきましたとおり、バリアフリーが確保されていないことが課題です。

地域の皆様からも強いご要望をいただいています。原案策定に向けて、施設利用者等の利便性を向上できるよう、解消策の検討を進めていきたいと考えています。

しらい 亮次

繰り返しになりますが、地域の関心も高いアクセス改善については、しっかりと原案に盛り込んでいただくことを要望します。
最後に、先日、今回の素案に対しての市民意見募集の一部結果が公表されたところです。今後市民意見募集結果報告が公表され、これを踏まえて原案の検討が進められていくものと理解しています。

しらい 亮次

そこで、再整備事業計画原案策定に向けた決意について、《副市長》に伺います。

副市長

今回の市民意見募集では、3,208通ものご意見をいただきました。市民の皆様のご関心の高さを改めて感じたところです。今回いただいたご意見をしっかりと分析して、より多くの市民の皆様に喜んでいただける、また、インクルーシブな視点を踏まえた持続可能な施設にしていけるよう、原案策定に向けて検討を進めていきます。

しらい 亮次

再整備計画については様々な意見があるところですが、地域の方からは素案について期待しているという声を多く伺っています。

先日の常任委員会でも発言しましたが、通年スポーツフロア化する場合の再整備費用は、床転換を継続する場合の再整備費用よりも約20億円程度多くかかりますが、通年スポーツフロア化により年間2億円以上、耐用年数までの残り約40年間で約80億円のランニングコストの削減が可能となることから、トータルコストは大幅に削減することができると見込まれています。

市の大会をサブプール強化で担保していくとの考えが示されている中、市民大会以外の大きな大会を横浜市民が支え続けていくことには疑問があります。引き続き、市民の声を丁寧に受け止めながら、計画策定を進めていただくことを要望して次の質問に移ります。

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