会議日:令和6年10月10日
( 決算第二特別委員会( 教育委員会 ) )
文化財保存活用地域計画【生涯学習文化財課】
最後に、横浜市文化財保存活用地域計画について伺います。
本計画については、昨年度に文化財保護審議会等への意見聴取や市民意見募集を行い、その後本年6月に文化庁へ認定申請を行い、7月19日に文化庁認定を受けたと聞いています。
こちらは本市として「文化財」に関する初めての計画とのことですが、
そこで、計画の趣旨 について、生涯学習担当部長に伺います。
文化財は、長い歴史の中で生まれ、多くの人々によって育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な財産です。
本計画は、平成30年(2018)の文化財保護法改正によって制度化された総合的な計画であり、本市の文化財の保存・活用に関する課題や方向性、取組の可視化を図るとともに、多様な主体が連携して取組を計画的、継続的に推進するために策定しました。
本計画の策定によって、どのような文化財が所有者や地域の方々によって大切に継承されてきたか、また横浜にはどのような歴史文化の特徴があるのかが明らかになり、とても有意義なことであると思います。
そこで、次に文化財の保存・活用を推進するための、本計画の取組内容について、生涯学習担当部長に伺います。
計画の中で、文化財の保存と活用を、「まもる」「いかす」「つながる」の3つの目指す姿として設定しています。
この目指す姿の実現に向けて、「文化財の把握調査の実施」や「歴史文化を身近に感じ、学ぶ機会の充実」、「情報の公開・発信の強化」といった、計12の施策を推進していきます。また、初年度である本年度は、多くの市民の皆様に知ってもらうために、動画制作等による計画の周知・広報にも注力していきます。
所有者、関係団体、市民など、多くの方々にこの計画を知ってもらえるような普及啓発の取組がとても重要です。
また、横浜の歴史文化の魅力や価値をさらに高めるためには、市の文化財の保存・活用を計画的・継続的に進めていく必要があると思います。
(3)質問者の考えについての見解
そこで、本計画を着実に推進すべきと考えますが、教育長の見解を伺います。
文化財は、長い歴史の中で生まれ、はぐくまれてきた地域に身近で貴重な財産です。社会のグローバル化が進む今だからこそ、地域の価値に目を向け、文化財を地域社会全体で維持・継承していくことが重要です。
計画を着実に推進するために、適切な進捗管理を行うとともに、庁内の関係局や文化財所有者をはじめ、市民の皆様や関係団体、民間企業等との連携・協力を図りながら、取り組みを進めていきます。
なお、本計画の推進の関連ではありますが、文化財の調査・研究にあたって重要な役割を担う埋蔵文化財センターが、廃校となった栄区の旧野七里(のしちり)小学校(しょうがっこう)跡地に設置されています。施設の老朽化に伴う事故が発生し、現在もグラウンドや体育館などの地域利用が中止となっており、早期の利用再開を望む地域の声が、我が党の大桑委員のもとにも届いている旨、伺っております。
当該施設は、地域住民にとっての大切な活動拠点であるため、必要な対策や修繕を迅速に実施した上で、地域利用を早期に再開することを強く要望し、私の質問を終わります。
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