会議日:令和6年10月10日
( 決算第二特別委員会( 教育委員会 ) )
市立学校の木質化【教育施設課】

次に、市立学校の木質化について伺います。
青葉区の榎が丘小学校は現在、建替え事業中ではありますが、この度、先行して新校舎が完成し供用開始していると伺い、視察を行ってきました。その校舎は、鉄筋コンクリート造ではありますが、森林環境譲与税を活用し、内装の木質化を行ったと伺っています。
木質化するうえで、量だけでなく、どのような場所に効果的に森林環境譲与税が投入されているかが重要かと考えています。

そこで、建替えにおける木質化の現状について、施設部長に伺います。

学校の木質化は、「横浜市建築物における木材の利用の促進に関する方針」や木材使用量の目標値などに基づき整備しており、設計者や学校と木質化について話し合いながら進めています。
具体的には、教室や図書室など、子どもたちの目に触れたり、直接触ったりする日常の空間を中心に、子どもたちが木の温もりを感じられるよう、木材を使用しています。

基準値をクリアしているだけでなく、木を使用しているということがわかりやすいということも極めて重要です。


こちら、木を感じさせる榎が丘小学校の工夫と、それがされていない学校のデザインです。
木質化の基準値を達成すれば良いということでなく、木質化を計画する際は、木質のサインやスチール建具などの色彩を合わせるなど統一感をもたせ、木材が持つ暖かみのある空間となるようデザインするべきと考えます。

そこで、市民に伝わる効果的な木質化について、施設部長に伺います。

地域交流室や昇降口など、市民の目に触れる機会が多い場所に、重点的に木材を使用したり、統一感のある木の空間づくりを行ったりしていく必要があると考えています。
建替え校の校舎が数校竣工してきましたので、学校毎に行ってきた木質化の事例を検証し、より市民に伝わるよう木質化を進め、木材の良さを実感できる学校としていきたいと考えています。

教育環境の整備において、子どもたちや市民に木のぬくもりを提供することはよいことだと考えています。
横浜市が、木材の消費地として森林環境譲与税を用いることで、木材利用の循環が生まれていきますので、木材の使用について、国産材はもとより、県産材・地域材を活用した、より一層の木質化の推進を要望し、次の質問に移ります。