令和6年度

① 令和6年度決算第二特別委員会【北綱島特別支援学校の状況】答弁

会議日:令和6年10月10日
( 決算第二特別委員会( 教育委員会 ) )

 北綱島特別支援学校の状況【特別支援教育課】

しらい享次

はじめに、北綱島特別支援学校の状況について伺います。

北綱島特別支援学校は港北区にあり、令和4年4月に分校から本校に戻りましたが、実際にお子さんが通われている保護者からは、「児童生徒数が増えており、校舎が手狭になっている状況」とお聞きしました。

また、特別支援学校については、令和3年9月、国が初めて設置基準を制定し、特別支援学校を設置するのに必要な校舎面積等の施設面に関する基準が示されました。既存の学校にはただちに適合する必要はないとは聞いていますが、設置基準とどれだけの差があるのか、改めて認識しておくことが必要だと思います。

しらい享次

そこで、北綱島特別支援学校の児童生徒数と校舎面積の状況について、インクルーシブ教育担当部長に伺います。

インクルーシブ教育担当部長

北綱島特別支援学校の令和6年5月1日時点での児童生徒数は84人です。この人数から、ご自宅へ訪問して指導する児童生徒数を除き、障害の重複状況を踏まえ特別支援学校設置基準に基づいて計算しますと、必要な校舎面積は約5,300平方メートルとなります。現在の校舎面積は2,397平方メートルですので設置基準と比較しますと、約2,900平方メートルの面積が不足しています。

しらい享次

私も、実際に北綱島特別支援学校を見学させていただきましたが、人数が増えていることで車いすが廊下に溢れ、教室も決して広々と使えている状況ではありませんでした。また、児童生徒の数が増えるのと同じく、指導を行う教員の数も増えており、職員室も手狭で、先生方が働く環境も決して望ましい状況ではなく、早期に改善が必要な状況であると感じました。

これまで、児童生徒の増加に伴い、教室改修等を繰り返して来たと聞いていますが、これ以上改修できる場所がないとも伺いました。北綱島特別支援学校は隣接する北綱島小学校と同じ敷地内で緊密な関係があり、相互に交流していることから、教室をお借りする方法もあるのではないかと思いましたが、北綱島小学校も児童の増加を踏まえ、既にプレハブの校舎を増築しており、借りられるような教室の余裕はないとのことでした。

しらい享次

近隣の青葉区には、令和2年に開校した、知的障害と肢体不自由の2つの障害種の学校を併せて設置している県立あおば支援学校があります。私も見学させていただきましたが、広々としていて、ゆとりのある、とても素敵な校舎で、こどもたちが、のびやかに学んでいる様子をうかがうことができました。両校を見学し、ここまで環境面での差があるのかと感じています。

しらい享次

県立と市立のどちらに通うことになるのかについては、各地域の状況を踏まえ、県と市の教育委員会同士が協議して、通学する区域を定めていると伺っています。県立あおば支援学校は、現在、青葉区の住民しか通えるようになっておらず、都筑区に住んでいる方で県立あおば支援学校に近い方であっても県立あおば支援学校を選ぶことができず、少し離れた北綱島特別支援学校や他の市立特別支援学校に通わざるを得ない状況があると聞いています。

しらい享次

そこで、通学する区域を見直して、県立特別支援学校との協力体制を深めていくべきと考えますが、インクルーシブ教育担当部長の見解を伺います。

インクルーシブ教育担当部長

特別支援学校の通学エリアを見直すことは、北綱島特別支援学校の狭あいな状況の解消につながる有効な手段の一つであると考えています。

そのため、神奈川県教育委員会に対して、都筑区域を県立あおば支援学校の通学エリアに含めていただくよう、今年度も要望しています。引き続き、神奈川県教育委員会と協議を進めてまいります。

しらい享次

様々な状況があるとは思いますが、神奈川県立あおば支援学校に通う方も、横浜市立北綱島特別支援学校に通う方も、同じ横浜市民です。都筑区に住んでいる方々の中には「あおば支援学校の方が近くて通いやすい」といったお子さんがいらっしゃると聞いています。

特に医療的ケアの有無などによって通学の問題が特に課題となりやすい、肢体不自由特別支援学校に通うお子さんにとって、より通いやすい状況を作ることが重要だと考えています。北綱島特別支援学校の状況も十分に踏まえた上で、引き続き、神奈川県教育委員会にエリアの見直しについて、早急に、かつ、強烈に申し入れしていただくことを要望いたしまして、次の質問に移ります。

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