令和7年度

⑥ 令和7年度予算特別委員会【市営地下鉄でのタッチ決済を活用した乗車サービス】答弁

会議日:令和7年2月21日
( 予算特別委員会( 交通局 ) )

市営地下鉄でのタッチ決済を活用した乗車サービス 【交通局】

しらい亮次

市営地下鉄でのタッチ決済を活用した乗車サービスについて伺ってまいります。

画像↓をご覧ください

クレジットカードを利用したタッチ決済
しらい亮次

横浜市交通局において、市営バスが令和3年10月から、市営地下鉄が昨年12月からそれぞれタッチ決済の実証実験を開始しているところです。

近隣の鉄道事業者では、東急電鉄や横浜高速鉄道、京急電鉄などが、交通局に前後してタッチ決済を開始しており、利用環境が広がりつつあることが感じられます。

市営地下鉄では、サービス開始から3か月が経過したところですが、どのくらい利用されているのか、気になるところです。

そこで、まず初めに、市営地下鉄のタッチ決済の現在までの利用実績について、高速鉄道本部長に伺います。

高速鉄道本部長

令和6年12月から7年2月までの利用件数は、12月が約3万2千件、1月が約5万
6千件、2月が約7万1千件となっています。
また、PASMO・Suicaなどの交通系ICカードや、きっぷなどを含めた、全体での利用率は、約0.4%となっています。

しらい亮次

全体の中での利用率でみると、タッチ決済の利用率は決して多くはない印象ですが、既存のPASMOやSuicaなどの交通系ICカードも便利な決済システムですので、利用率が交通系ICカードからタッチ決済へ直ちにシフトする、ということでもないのは理解できます。大切なことは、利用者がニーズに合わせて決済手段を選択できることですので、引き続き、タッチ決済の広報に注力していただきたいと思います。

さて、鉄道事業者の中でも早い段階で本サービスを開始した福岡市交通局では、1日や1か月を単位として、期間内に乗車した運賃の合計金額に上限を設定する割引制度を導入しています。これは言い換えると、タッチ決済に、一日乗車券や全線定期券の機能を持たせたことになります。

サービス開始から間もない時期ではありますが、横浜市営地下鉄においてもサービスの拡充を図っていく必要があると思います。

そこで、今後のサービスの拡充について、高速鉄道本部長に伺います。

高速鉄道本部長

令和7年3月12日から、タッチ決済で1日に何回ご乗車いただいても、ご請求額の
上限が現行の一日乗車券と同額の740円までとなる制度を開始します。
なお、本サービスの導入は、東日本・首都圏の鉄道事業者では初めてで、福岡市交通局に次いで全国でも2例目となります。

しらい亮次

この割引制度が開始されることで、1日乗車券を事前に購入したり、乗車前に合計運賃が740円を超えるかどうかを計算したりする必要がなくなるため、利用者にとって利便性が向上することは間違いありません。タッチ決済の導入から約3か月でのサービス拡充となり、交通局として攻めの姿勢が感じられ、大変歓迎すべきことだと思います。

このように、タッチ決済は更なるサービス拡充の観点からも大きな可能性が期待されるところですが、

そこで、市営地下鉄でのタッチ決済を活用した乗車サービスに対する所感を、交通局長に伺います。

局長

今後、インバウンドをはじめとするお客様にとって、利便性の高い乗車方法の一つ
になる可能性があると考えています。
一方で、委員のご指摘のとおり、交通系ICカードも普及の進んだ優れた決済シス
テムであることから、中長期的な視点では、併存していくものと見込んでいます。
鉄道事業者にとって、乗車サービスの在り方は共通課題の一つですので、他社局の動向やお客様のニーズを引き続き注視しながら、より良い交通サービスの提供に努めてまいります。

しらい亮次

そう遠くない将来の話として、券売機で磁気券の切符を購入して、改札機に通す、といった光景がなくなる可能性を聞くことも増えており、鉄道の乗車サービスもパラダイムシフトを迎えつつあるように感じられます。

交通局としても、厳しい経営環境があるかとは思いますが、引き続き、機を逸することなくサービスや利便性の向上に取り組んでいただくことを期待して、次の質問に移ります。

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