令和7年度

⑦ 令和7年度予算特別委員会【高速鉄道3号線の延伸】答弁

会議日:令和7年2月21日
( 予算特別委員会( 交通局 ) )

高速鉄道3号線の延伸 【交通局】

しらい亮次

高速鉄道3号線の延伸についてお聞きします。

3号線の延伸については、平成31年1月に事業化を判断した以降、顕在化した新たな課題に対応するための取組を進めているとのことですが、その対応に時間を要していると聞いています。先日の予算関連質疑において、我が党の山下議員の質問に対して、平原副市長から早期事業着手に向けてしっかり取り組んでいくとの答弁がありました。また、先日、我が党の草間剛衆議院議員が予算委員会の分科会にて国土交通大臣に、3号線延伸について質問を行いました。

他方で、延伸事業の進捗を心配する市民の声が私のところにも届いておりますが、正直、令和12年に事業開始できると思っている方の方が少ない状況です。

そのような中、現在の状況も含め、市民に対し、より丁寧な説明を果たす必要があると考えています。

そこで、まず、現在までの交通局の取組について、工務部長に伺います。

工務部長

鉄道とまちづくりの役割分担のもと、都市整備局や川崎市と連携し、顕在化した新たな課題の解決に向けた取組を進めています。
鉄道事業者としての交通局では、毎年度予算を計上し、鉄道事業法や都市計画、環境影響評価など、今後の手続きを見据え、事業計画の精度を高めていくための設計、土質調査などに取り組んでいるほか、関係機関との協議・調整を行っています。

しらい亮次

今後、事業を進めていくうえでは、3号線延伸を取り巻く一つひとつの課題を分析し、その課題に対して効果的な取り組みを進めていくことが必要であると考えます。

そこで、あらためて、3号線延伸を進める上での課題について、工務部長に伺います。

工務部長

3号線延伸の事業化を判断して以降、物価の高騰や、コロナ禍を経て生活様式が変化したことによる需要の減少など、事業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
国の鉄道事業許可申請には、延伸区間における事業採算性の成立が必要となりますので、建設コストの削減とともに、需要を創出していくことが課題と考えています。

しらい亮次

延伸区間の事業採算性の確保に向けてはコスト削減も大切ですが、需要を増やすことが、開業後の安定的な地下鉄経営に繋がっていくものと考えます。そのためにも、延伸区間沿線のまちづくりによる需要の創出が肝要であると思います。

そこで、課題解決のためには沿線まちづくりと両輪となって取り組んでいくべきと考えるが、交通局長の見解を伺います。

局長

グリーンラインの川和町駅やブルーラインの下飯田駅では、駅周辺のまちづくりの進展によってお客様が増加し、沿線のまちづくりが需要の創出に与える影響は大変大きなものがあると改めて実感しています。
延伸区間においても沿線のまちづくりが鉄道整備と一体的に進むことで地域の魅力を向上させ、新たな人の流れを生み、需要の創出へとつながることが期待されます。
引き続き、都市整備局が検討を進めているまちづくりと鉄道との両輪で事業化に向けて取り組んでまいります。

しらい亮次

延伸区間の事業採算性を成立させるためにも、延伸区間沿線のまちづくりが重要であることは明らかだと考えます。川崎市も含め、本市都市整備局と連携を十分に図りながら、3号線延伸の早期事業着手に向けてしっかり取り組んでもらうことを要望し、私の質問を終わります。

関連記事

TOP