会議日:令和7年2月21日
( 予算特別委員会( 交通局 ) )
令和7年度予算 【交通局】

まず、令和7年度の交通局予算について、質問してまいります。
市営交通の経営を取り巻く環境は、少子高齢化や、昨今の物価や労務費の高騰、特にバス乗務員をはじめとした労働力不足への対応など、極めて厳しい状況だと思います。令和7年度予算は、こうした厳しい中での編成作業だったと思いますが、
そこでまず、7年度予算の基本的な考え方について、伺います。

経営を取り巻く環境が厳しさを増す中でも、安全で確実な運行を安定的に維持し、市民の暮らしを支え続けるための予算を編成しました。
その中でも、安全への投資や、最大の経営課題である人財の確保・育成など、必要な投資を行うための予算としております。

厳しい経営状況の中でも、人材や施設・設備への投資は、安全の確保や市民の足を守るため、時代のニーズに合わせて計画的に進めていく必要があると思います。
一方で、事業を継続する上では、収支の状況も重要です。
そこで、まずバス事業ですが、7年度予算の経常損益は33億円もの大幅な赤字となっており、赤字幅も前年度予算に比べて12億円も拡大していますが、バス事業の経常赤字が拡大した理由について、経営管理部長に伺います。

前年度に比べて乗車料収入は増加するものの、職員の処遇改善に伴う人件費の増加や、物価高騰による車両修繕費の増加など、収入を上回る運行経費の増加により、赤字が拡大したものです。

経費が大幅に増加する中で、赤字の拡大はやむを得ない面もありますが、増収に向けて精力的に取り組んでいただきたいと思います。
次に、地下鉄事業の7年度予算の経常損益は13億円の黒字となっていますが、コロナ禍からの回復傾向から一転し、前年度予算に比べて8億円も黒字幅が縮小しています。
そこで、地下鉄事業の経常黒字が縮小に転じた理由について、経営管理部長に伺います。

バス事業と同様に乗車料収入は増加するものの、物価や労務単価の高騰による修繕費の大幅な増加、人件費・減価償却費等の増加など、収入を上回る費用の増加により、黒字が縮小したものです。

地下鉄事業は黒字を確保したものの、バス事業と同様に、人件費や修繕費といった運行に必要なコストが大幅に増えており、経営を取り巻く環境がより一層厳しくなっていることが伺えます。
そこで、7年度予算編成を終えた局長の所感について、局長に伺います。

市営交通の将来を見据えながら、バス事業は路線維持のための人財確保と育成、地下鉄事業は物価が高騰する中での老朽化対策の計画的な実施など、課題に対して、職員とともに議論と工夫を重ねてまいりました。
先送りできない課題に向き合い、優先すべき事業に重点化した予算としましたが、収支面は厳しく、特にバス事業では赤字が拡大したことから、更なる企業努力が必要であると考えております。

企業努力だけでは難しい面もあるかと思いますが、経営環境や経営状況をしっかりと分析しながら、市民の足を守るための努力を続けてもらうことをお願いして、次の質問に移ります。
▼次の質問です、合わせてお読みください▼
② 令和7年度予算特別委員会【駅における防災情報の発信】答弁