令和7年度

④ 令和7年度決算第二特別委員会【Well-Being な川づくり】答弁

会議日:令和7年2月27日
( 決算第二特別委員会( 下水道河川局 ) )

 Well-Being な川づくり【河川事業課】

しらい亮次

Well-Being な川づくりについて伺います。

下水道河川局の予算概要には、ハード部局からは想像できない「Well-Being な川づくり」という表現があり、大変興味を持っています。

この「Well-Being な川づくり」をイメージできるよう質問していきますが、河川事業の大前提としては、大雨でも安心して河川沿いに暮らせるまちづくりがあげられると思います。近年では、豪雨災害の激甚化・頻発化により、全国各地で浸水被害が発生し、治水機能確保の重要性が益々高まっています。

このような中、帷子川では、昨年度から時間降雨量約60mmに対応した河川改修が始まっています。治水事業としては、これまでよりもステージを1段上げた治水対策に舵を切ったと認識しておりますが、

そこで、まず帷子川の改修状況について、河川部長に伺います。

河川部長

旭区白根一丁目付近に位置する中堀川合流点から上流約6キロメートルについて、本市が河川改修を実施してきており、現時点で、時間降雨量50 ミリに対応した護岸整備率は約73 パーセントです。

令和5年度からは、目標整備水準を時間降雨量60 ミリに上げて、旭区川井本町地区において、河道を広げる工事を進めているほか、川底を掘り下げるための工事用車両の進入路整備を進めています。

しらい亮次

河川は、洪水から市民生活を守るとともに、平常時は、人々に安らぎを与え、多くの生き物の生息する貴重な自然空間であり、治水安全度の向上と河川環境のバランスが重要だと考えています。

画像↓をご覧ください。

しらい亮次

これは、私の地元、都筑区を流れる早渕川の写真になります。早渕川は、港北ニュータウンの開発に併せ、本市が河川改修を行いましたが、春先には桜が咲き花見客で賑わうほか、子どもたちをはじめ、近隣にお住まいの方々に親しまれる魅力的な河川となっています。

このような中、当局の予算概要に、帷子川では治水安全度の向上の機会を捉え、新たに河川環境整備の検討に着手するとあり、注目をしているところです。

そこで、 帷子川における河川環境整備の狙いについて、局長に伺います。

局長

帷子川では「アユが遡上する街」を掲げ、魚道整備などに取り組んできているほか、市内の多くの河川でも環境整備を進めてきました。時間降雨量60ミリへ整備水準を上げたこの機を捉え、区役所と連携し地域の方々のご意見を取り入れながら、これまで培ってきた河川水辺環境整備の知見を活かし、生態系や自然環境に十分配慮した川づくりを進めていきます。これらの取組を通じて、長く親しまれ、地域のシンボルとなるような帷子川を目指して取り組んでいきます。

しらい亮次

川の魅力が高まり、地域から愛される川になると、自然と川に目がいくようになり、結果、市民自ら川づくりにも関わってみたいとの要望も出てくるようです。

画像↓をご覧ください。

しらい亮次

これは、金沢区宮川の河川で市民の方が、本市から派遣した河川の専門家と一緒に川づくりをしている写真になります。

この取組は、令和2年度から進めている「川づくりコーディネーター制度」に基づき行われていますが、先の決算特別委員会において、我が党の黒川議員より、制度改正の要望をさせていただき、改正に向けて検討する旨の答弁がありました。

そこで、川づくりコーディネーター制度の改正について、局長に伺います。

局長

川づくりコーディネーター制度は、地域の川の魅力向上に向け、川づくりをしてみたいという市民の皆様を支援するために、専門家を派遣する制度です。

川づくりを行っている団体の皆様から、「手を入れた箇所のモニタリングに専門家を派遣してほしい」などの御要望を多数いただいており、継続した活動にもつながることから、本年4月1日から制度を改正し、現行の5年間から最長で10年間支援することとします。

しらい亮次

地域の川をより良くしたいという、市民ニーズに寄り添った取組は、市民協働でのまちづくりを進めるうえで重要であり、「川づくりコーディネーター制度」はこうした観点からも大変期待しています。

さて、ここまで、河川事業における、治水対策、河川環境、市民協働について、質問してきました。これまでも、本市河川事業では、全国に先駆けた多自然の川づくりの推進のほか、治水安全度を飛躍的に向上させた大岡川分水路、さらには今井川地下調節池など、先駆的な取組により、安全で快適な河川空間を創出してきたと認識しています。

次年度からは「Well-Being な川づくり」を掲げ、河川事業が進められようとしています。

そこで、最後に「Well-Beingな川づくり」という名称に込めた想いについて、局長に伺います。

局長

を通じて、すべての人が健康で幸福感を感じることができ、多様な生物が生き生きと生息している、また、川自体が常に健全な状態を維持することができて、治水安全度が高まり、安心して暮らすことができ、一層、街の魅力が向上している。このような姿を目指していきたいとの想いから、Well-Beingな川づくりとしました。

しらい亮次

先日、早渕川を清掃してくださっている団体の皆さまから、ごみ集積所のプラスチックごみ等が風などで飛ばされて、川に落ち、それが海まで流れているとのご相談を受けました。ぜひ、「Well-Beingな川づくり」の取組を通じて、プラスチックをはじめとした環境問題にも意識を持ってもらい、多くの方の行動変容につなげていただくことを期待しています。また、川づくりコーディネーター制度は大変いい取組だと思いますので、ぜひ早渕川のように、市の管理区間外についても同様の取組が進むよう、国や県にも働きかけをしていただくこことを要望して、次の質問に移ります。

▼次の質問です、合わせてお読みください▼

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