令和7年度

② 令和7年度決算第二特別委員会【下水道管の維持管理】答弁

会議日:令和7年2月27日
( 決算第二特別委員会( 下水道河川局 ) )

 下水道管の維持管理【管路保全課】

しらい亮次

埼玉県での道路陥没事故を受けて、本市の下水道管の維持管理について伺います。

この事故の発生以降、下水道の老朽化の問題などに関する情報が、連日のように報道されており、横浜市民の皆様も不安に感じているのではないかと思います。老朽化した下水道管の破損が原因で道路陥没が発生するリスクに対し、市として同様の事故が発生しないよう、適切な対策が求められます。

そこで、現在の下水道管の維持管理の考え方について、下水道管路部長に伺います。

下水道管路部長

本市では、平成30年度から状態監視型の維持管理を進めてきており、小口径管、中大口径管ともに布設後30年以上経過した管を対象に、点検、調査、清掃などを実施してきています。

また、調査で異常が発見された箇所は、土木事務所と連携して、緊急的な修繕を行っています。

しらい亮次

平成30年度から状態監視型の維持管理を計画的に取り組まれているようですが、どの程度進捗しているのか気なるところです。

そこで、状態監視型の維持管理の進捗状況について、下水道管路部長に伺います。

下水道管路部長

調査を開始した平成30年度時点で、布設後30年以上経過した小口径管約6,800キロメートルを対象に、年間約1,200キロメートルのスクリーニング調査を実施し、令和6年度で調査が一巡します。

また、中大口径管約1,500キロメートルを対象に、年間約150キロメートルの詳細調査を行っており、8年度までに完了する予定です。

しらい亮次

確実に維持管理していることが確認できました

今回の事故を受け、国土交通省は、1月29日に県などが管理する流域下水道に対して緊急点検を要請しています。本市はその対象となりませんでしたが、事故の重大性に鑑みて、自主的に緊急点検を短期間で実施したと聞きました。

そこで改めて、緊急点検の内容とその結果について、局長に伺います。

局長

11箇所ある水再生センターへ流入する内径2メートル以上の汚水幹線と合流幹線の24本を対象に、マンホールからの下水道管内の目視点検と、その幹線が埋設された道路の路面下空洞調査を行いました。小規模な空洞が2か所発見されましたが、迅速に埋戻しを行いました。また、大規模な陥没につながる異常はありませんでした。

本市からの緊急要請により、点検につきましては、横浜市下水道管理協同組合と空洞調査専門業者が、安全確保に万全を期して、迅速に行っていただきました。また、埋戻しについても夜間工事などで、市内企業の施工業者の皆様のご協力をいただいて実施しました。

しらい亮次

国土交通省からは、今回の事故を重く受け止めて、大規模な下水道の点検手法の見直しをはじめ、施設管理のあり方などについて検討するとの発表がありました。

 以前から下水道管の維持管理に取り組んでいる本市ですが、市民の皆様が安心して下水道サービスを利用できるよう、取組をさらに充実させ、下水道インフラの信頼性を高めていくことが求められています。

そこで、今後の維持管理の進め方について、局長に伺います。

局長

まずは、これまで実施してきている下水道管の状態監視型の維持管理を継続して実施していくことで、安定した下水道サービスを提供していきたいと考えています。

さらに、幹線下水道のような大口径管が損傷すると、言うまでもありませんが都市機能が麻痺するなど、社会活動への影響が甚大であることから、幹線下水道の調査を一層強化していきます。

加えて、調査等に係る新技術の積極導入、公民連携した体制強化など、下水道管の維持管理に全力を注いでいきます。

しらい亮次

埼玉県内で発生した道路陥没事故を受け、迅速に緊急点検を実施し、対応していただいていますが、改めて思うことは、下水道は市民生活になくてはならない重要なインフラだということです。

市民の安全・安心のため、今回の緊急点検にとどまらず、さらなる点検、調査を進めていただくことを要望して、次の質問に移ります。

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