会議日:令和7年3月5日
( 予算第二特別委員会( 総務局 ) )
学校推薦型選抜の推薦書の様式の統一【デジタル統括本部】

学校推薦型選抜の推薦書の様式の統一について伺います。
いわゆる推薦入試、「学校推薦型選抜」で大学を受験する場合、高校からは、生徒を推薦する「推薦書」を提出しますが、大学ごとに書式が異なっています。
文部科学省の「令和6年国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、学校推薦型選抜で大学に進学する生徒は、全体で35%、特に、私立大学では40%であり、公立大学でも26%を占めています。学校推薦型選抜を行う大学の数は増加傾向にあり、それぞれ異なる推薦書を記入することは、現場の教員にとっては大きな負担となっていると聞いています。
高校教員の長時間労働が常態化する中で、高校教員の負担を軽減させることを目的に、昨年5月に、神奈川県内の大学が参加する神奈川県大学入試広報連絡会が、推薦書の標準様式を作成しました。
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025年度の入試から、15の私立大学がこの様式を導入し、今後、導入を検討している私立大学もあると聞いています。私も、全国初の試みであるこの統一された様式が、多くの大学へ広がり、高校教員の負担軽減につながることを大変期待しているところです。
しかしながら、横浜市立大学はこの統一された様式を採用していません。
そこで、統一された推薦書様式の導入を横浜市立大学が見送った理由について大学調整部長に伺います。

横浜市立大学の学校推薦型選抜の推薦書は、記載いただく項目を、選考に必要な事項に絞って設定し、大学側の記入欄や作成に当たっての留意事項を記載した書式としています。
また、データ入力を可能とするなど、推薦書を作成する教員の方々の負担の軽減に配慮していると、聞いています。

統一された推薦書様式の導入は、高校の教員の働き方改革の一助となるものです。公立大学である横浜市立大学が導入することで、さらに取組が前進すると考えます。
そこで、横浜市立大学においても統一された推薦書様式の導入を前向きに検討すべきと考えますが、総務局長の見解を伺います。

高校の先生方の御負担の軽減を進めることは、とても大切なことであると認識しています。横浜市立大学は、独立した法人であり、大学運営に係る事項は法人が判断するということになっていますが、統一様式の導入について、大学にて検討を始めると聞いています。
推薦書の作成に携わる高校教員の方々の御意見を伺いながら、市大の方で取組を進めていただきたいと考えています。

横浜市立大学は神奈川県大学入試広報連絡会の構成メンバーです。大学同士のネットワークは大切であり、連絡会の取組に対して協力的なスタンス、前向きな姿勢が大事だと思います。
ぜひ横浜市立大学には積極的に導入を検討いただき、取組が前進することを期待して質問を終わります。