会議日:令和7年10月3日
( 市会定例会 局別審査( 資源循環局 ) )
フィリピン国セブ市への国際協力

次に、「フィリピン国セブ市への国際協力」について伺います。
まず、この度の地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
さて、本件については市会において我が党からたびたび質問をしてきました。昨日の総合審査でも、磯部議員から取組状況について質問したところですが、その質疑も踏まえて、私からも何点か伺いたいと思います。
私は昨年、メトロセブにあるリサイクル工場などを訪問し、現地のごみ処理や最終処分場の状況などを自分の目で見て、廃棄物管理に関する課題が山積していることを実感しました。
今年7月に資源循環局職員がセブ市へ渡航し、セブ市長との協議や現地調査をしたとのことですが、現地のごみ処理やリサイクルの状況について、政策調整部長に伺います。

セブ島沖で発生した地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
フィリピンでは、ごみを資源物、生ごみ等の有機性廃棄物、危険物などに分別するよう法律で定めており、その分別への移行時期は自治体が判断することになっております。セブ市では、分別・リサイクルを推進する意向はあるものの取組が進んでおらず、その結果、収集された廃棄物が最終処分場に山積みされている状況です。
一方、ある地域では自主的にプラスチックごみを集め、横浜市の企業の現地工場でリサイクルする取組を試験的に実施しております。

正なごみ処理や分別・リサイクルの推進には、効果的な政策や持続可能な運営体制、住民の理解や協力など、様々な要素が必要です。セブ市がどのような課題を抱えているのかをしっかりと見極め、実情に即した支援をしていく必要があると思います。
そこで、セブ市の現在の課題について、政策調整部長に伺います。

・分別・リサイクルの基本となる計画的な収集・運搬体制が未整備であること
・悪臭や汚水対策など、最終処分場の衛生管理が適切にできていないこと
・住民の分別・リサイクルへの理解や関心を高める啓発が不足していること
・セブ市職員の廃棄物管理を改善するための専門的な知識や実務経験が十分でないことが課題です。

セブ市の廃棄物管理の課題を解決するためには、まさに、これまで地域に入りこんで市民の方々と協働して分別・リサイクルを推進し、大幅なごみ減量を達成してきた横浜市の知見やノウハウが役立つと思います。
そこで、今後、どのように支援を進めていくのか局長に伺います。

本市に蓄積されました経験や知見を生かしまして、セブ市の人材育成を支援することで、廃棄物管理の改善に繋げてまいります。
市民との協働や環境学習、本市の施策等につきまして、セブ市職員へ共有します。あわせて、関係機関の補助金を活用した来日研修で、本市や民間のごみ処理施設等を視察し、効率的な収集運搬やリサイクルに関する技術を伝えまいります。
支援にあたりましては、関係機関やYUSAなどのY-PORT連携パートナーと連携しながら進めてまいります。

セブ市は、廃棄物管理の改善を進めていく途上であり、新たな廃棄物処理施設の導入など、市内中小企業の海外進出において大きなビジネスチャンスがあると私は考えます。
今後も関係機関と連携しながら、都市間連携を深めてセブ市の廃棄物管理の向上に貢献し、市内経済の活性化に寄与していくことを期待して、次の質問に移ります。
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