令和7年度

⑤ 令和7年度決算第一特別委員会【公園緑地の樹林地の維持管理】答弁

会議日:令和7年10月16日
( 決算第一特別委員会( みどり環境局 ) )

 公園緑地の樹林地の維持管理【公園緑地維持課】

しらい亮次

次に、公園緑地の樹林地の維持管理について伺います。

公園や市民の森の樹林地は、市民の暮らしに潤いや安らぎを与え、街の景観や夏の暑さをしのぐ空間としても重要です。都筑区では整備から約30年が経ち、緑道沿いの樹木が成長して地区の魅力となる一方、日当たり悪化や見通しの低下、防犯面の不安が私の元にも寄せられています。

また、台風などによる倒木リスクも高まっており、公園緑地を利用する市民や周辺住民の安全確保には、倒木防止を含む適切な維持管理を進めることは非常に重要な課題です。

そこで、公園緑地における樹木の維持管理の考え方について、担当理事に伺います。

担当理事

公園緑地の管理については、必要な事項をマニュアルとして定めています。これに基づき、樹木についても点検を年4回、定期的に実施しており、利用者の安全等を確保するため、倒木の恐れのある樹木や枯れ枝等の有無を確認しています。

公園緑地の外周部に家屋が隣接する場所や、園路等に近接する場所など、倒木等による被害を防止し、安全性の確保が急務な場所では、優先的に伐採等の対応を進めています。

しらい亮次

私は、都筑区の茅ヶ崎城址公園で公園愛護会の事務局長を務めており、瀬谷区の宮沢・蟹沢特別緑地保全地区では民間団体の方たちの樹林地の維持管理活動の支援をしています。

しらい亮次

これは茅ヶ崎城址公園の現在の様子ですが、当初は、草が伸び誰も近づかなかった広場が、キレイになることで、子供たちが集まるようになり、春には花見で利用されるまでに再生するなど、維持管理の重要性を実感しました。

一方で、人件費等の上昇にともない、市による維持管理の費用も増加していますが、今後もこのような状況が続くのであれば、適正な維持管理への対応が難しくなります。

仮に愛護会が解散してしまった場合、このままでは近い将来、昔のように雑草が増えすぎて、誰も利用しない場所となってしまうことを懸念しています。

しらい亮次

先行事例として、宮沢・蟹沢特別緑地保全地区で、共創フロントのフリー型を活用し民間団体と協定を締結して維持管理等を連携して進めています。私も協定締結の際はご協力をさせていただきました。

市民が安全かつ快適に利用できる公園緑地を維持していくためにも、今後は民間団体との連携をもっと進めるべきだと思います。

そこで、公園緑地の樹林地の維持管理において、公民連携等に積極的に取り組むべきと考えますが、見解について局長に伺います。

局長

宮沢・蟹沢特別緑地保全地区における民間団体との取組事例については、取組がさらに地域ぐるみの活動として定着するよう、本市として寄り添った支援を進めていきます。

現在、市内の樹林地には、プロポーザルによる民間事業者からの提案を受け、複数年での維持管理を導入しています。今後、民間事業者のノウハウや技術力をさらに取り入れながら、より効率的、効果的な維持管理、公民連携を進めていきます。

しらい亮次

今後、市全体の公園緑地を一様に管理することは容易ではないと思います。

市民の安全・安心を守り、緑の持つ価値を将来にわたって活かしていくためには、例えば、管理グレードの高い庭園的管理、中くらいの里山的管理、低位の野生地管理、といった管理グレードを定めたハザードマップ的な選択と集中による思い切った維持管理の検討も必要と考えます。

将来を見据えた維持管理の仕組みを整え、民間の知恵と力を積極的に取り入れながら、市民生活に身近な公園緑地の樹林地が、将来も、安全に安心して利用できるよう、しっかりと維持管理を推進していただくことを要望し、次の質問に移ります。

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