令和7年度

⑧ 令和7年度決算第一特別委員会【公園トイレの災害対応】答弁

会議日:令和7年10月16日
( 決算第一特別委員会( みどり環境局 ) )

 公園トイレの災害対応【公園緑地維持課】

しらい亮次

次に、公園トイレの災害対応について伺います。

本市は「横浜市地震防災戦略」を刷新し、その中で、公園・港湾緑地のトイレの洋式化を令和10年度までに完了する方針を示しました。

公園は、大規模な地震が発生した際には、地域のいっとき避難場所や広域避難場所として利用されるものもありますので、防災の観点を踏まえてどのように取り組んでいるのか気になるところです。

そこで、防災の観点で公園トイレの洋式化をどのように進めているか、公園緑地部長に伺います。

公園緑地部長

公園は、発災時には地域のいっとき避難場所や広域避難場所として利用されるほか、帰宅困難者による一時的な避難場所など、多様な利用が想定されます。

このため、公園トイレの洋式化の取組は、防災計画上位置づけのある公園をはじめ、施設の老朽化が進んでいる公園など、優先順位をつけながら進めています。

しらい亮次

是非着実に進めていただきたいと思います。

さて、一方で、避難場所として位置づけられている公園にあるトイレについては、発災時にも使えることが望ましいと考えます。

しかし、発災時に上下水道が被災した場合には、公園に限らず、市内各所のトイレが使えなくなることが想定されます。

特に人口が密集する地域などでは、小中学校などの地域防災拠点だけでなく、その他の公共施設のトイレ、特に広域避難場所やいっとき避難場所である公園のトイレを、多くの方々が利用される場面も想定されます。

そこで、公園トイレが発災時にも使えるように工夫していくべきと考えますが、担当理事の見解を伺います。

担当理事

公園トイレの発災時における使用については、トイレの建屋や上下水道の耐震化の課題もあり、現在は、上下水道が被災していない状態での使用を想定していますが、一部の公園では、発災時に使用可能なマンホールトイレを設置しています。

引き続き、先進事例を研究するとともに、横浜市防災計画との整合や費用対効果も踏まえ、公園トイレとして必要な機能を幅広く検討していきます。

しらい亮次

トイレ環境の整備は洋式化だけで終わらせるのではなく、発災時に実際に使えるかどうか、本当に足りるのかどうかを含め、市民が災害時も含めて安心して過ごせるよう、総合的に検討していただきたいと思います。

例えば、地下に汲み取り式の貯留ピットを備えた災害対応型トイレというものも製品化されており、多くの帰宅困難者の利用が見込まれるような公園には、このようなトイレを設置することも有効だと考えます。

その他にも、公園トイレの建屋や園内の上下水道管の耐震化を重点的に進めるなど、様々な観点から、迅速に対策を進めていただきたいと思います。

いつ発生するかわからない災害に備え、誰もが安心して過ごせる日常生活の環境づくりに、公園行政としても積極的に取り組んでいただくことを要望し、次の質問に移ります。

▼次の質問です、合わせてお読みください▼

関連記事

TOP