会議日:令和7年10月14日
( 決算特別委員会( 都市整備局 ) )
都市計画マスタープランの区プランの改定【地域まちづくり課】

次に、都市計画マスタープランの区プランの改定について伺います。
今年5月に都市計画マスタープランの全市プランが改定されました。まさにこれから、18区それぞれの地域の特性を生かした区プランの改定に入っていくことと思います。

こちらは、都市計画マスタープランの構成です。
左がこれまでのマスタープランで、全市プランと区プランの2つで構成されていました。右は今後のマスタープランの構成です。
区プランについて、「地域別方針」と「区別計画」の2層構造で構成される予定です。私は、この新たな構成に大いに注目しています。
そこでまず、「地域別方針」と「区別計画」の内容について、地域まちづくり部長に伺います。

「地域別方針」では、市内全体を4つ程度の地域に分けて、それぞれの地域につい
て、土地利用や交通など、都市計画の方針を定め、公共事業や開発誘導の際の方向性
を示していきます。
「区別計画」では、各区の現況や課題、特徴や魅力を整理した上で、区の象徴的な
資源を活かしたまちづくりを、区ごとに力を入れて取り組む内容を示していきます。

「地域別方針」と「区別計画」の2層構造は、これまでには見られなかった形です。
マスタープランが担ってきた役割の検証をした上で、都市計画審議会での議論など、検討が重ねられてきた結果ではないかと考えます。
そこで、改めて、「地域別方針」と「区別計画」に分けたねらいについて、地域まちづくり部長に伺います。

鉄道沿線のまちづくりなどは、複数の区にまたがることから、「地域別方針」とし
て都市計画の方針等をまとめることで、区の枠をこえたまちづくりの検討に活かすこ
とができます。
また、「区別計画」では、より身近な区ごとにまちの将来像を示すことで、区民や
事業者の皆様が、まちに愛着を持って、まちづくりに参加しやすくなるようにしてま
いります。

区プランの改定の方向性について、理解が深まりました。より分かりやすい計画となることを期待します。
次に、改定の時期についてですが、前回は18区が各々のタイミングで改定し、全ての区が終えるまで、通算して7~8年かかっていました。
全市プランの改定から時間が経過すると、社会状況がかわってしまうことから、区プランについては、速やかな改定が望ましいと考えます。
そこで、改定のスケジュールについて、地域まちづくり部長に伺います。

現在「地域別方針」については、要点をまとめた骨子を作成中であり、今後、市民
の皆様からの意見募集や、都市計画審議会を経て、10年度の策定を目指していきます。
また、「区別計画」については、「地域別方針」と並行して、区ごとに検討を進め、
11年度までの全区の策定を目指していきます。

今後、改定作業が本格的に進んでいくと思いますが、私は、改定にあたって、様々な方からの意見を丁寧に反映していくことが、最も重要だと考えます。
例えば港北ニュータウンは、地権者、不動産所有者、商業者、市民活動団体など、様々な立場で街に関わる方々がいて、まちづくりへの関心が非常に高いと感じます。
マスタープランは簡単に変えられるものではないので、改定する過程で、住んでいる人や働いている人だけでなく、まちづくりに関わる色々な団体に、早い段階から意見を聞くと良いのではいかと思います。案が固まってから意見を聞くのでは、議論ができる内容が限られてしまうからです。
そこで、「素案の作成段階から、地域の様々な方々の意見をきくべき」と考えますが、都市整備局長の見解を伺います。

マスタープランは、その地域の住民や事業者の皆様と議論を重ねながら作成してい
くことが、重要です。このため、素案について、作成前の段階から、地域の様々な
方々へご説明する機会を設け、ご意見を伺いながら、検討を進めていきます。その後、
広く意見公募手続きも実施し、ご意見を活かしたプランを実現してまいります。

早い段階から市民、事業者の意見をしっかりと反映していただくとともに、スピード感をもって、区プランの改定に取り組むことを期待して、次の質問に移ります。
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