会議日:令和7年10月14日
( 決算特別委員会( 都市整備局 ) )
高速鉄道3号線延伸【交通企画課】

次に高速鉄道3号線延伸について伺います。
高速鉄道3号線延伸事業は、首都圏全体の広域的な鉄道ネットワークを強化し、交通機能の拡充が期待される重要なプロジェクトです。
この事業は、単なる交通インフラの整備にとどまらず、沿線地域の暮らしや経済活動を支える基盤となるものであり、交通利便性の向上を通じて、市北西部の地域活性化にも大きく寄与します。
そこでまず、高速鉄道3号線延伸事業の現在の取組状況について、交通政策部長に伺います。

コロナの影響による利用者見込みの減少や、昨今の物価高騰など、平成31年の事業
化判断時には、想定していなかった課題が顕在化し、対応に時間を要しています。
事業着手に必要となる国の鉄道事業許可の取得は、事業採算性の成立が条件となっ
ています。このため、現在、交通局と連携しながら、沿線まちづくりによる需要創出
や事業費削減など、事業計画の見直しに取り組んでいます。

本事業を着実に進めていくためには、関係する局がそれぞれの専門性を活かしながら、どのように連携し、役割を果たしているかが問われます。
今年2月の予算特別委員会・交通局 局別審査では、交通局の取組状況などについて質問をさせていただきました。
その際に、鉄道整備と沿線まちづくりの連携の重要性を改めて認識しました。
私も、地元の東山田駅周辺のまちづくりの経験の中で、まちづくりは、一朝一夕で進むものではないと実感しており、このような観点から、まちづくりを担当する都市整備局の取組が重要です。
そこで、高速鉄道3号線延伸の沿線まちづくりの検討状況について、地域まちづくり部長に伺います。

人口動態や土地利用の状況などをふまえ、将来を見据えた沿線地域のあるべき姿や、
駅周辺に必要となる機能の誘導や土地利用転換の方策など、検討を進めています。
川崎市とも連携し、まちづくりによる鉄道需要の創出にもつながるよう、取り組ん
でいきます。

ご答弁いただいたとおり、まちづくりの取組により事業性を高め、交通局が精査中の事業計画をより確かなものにすることが重要です。
我が党のくさま剛衆議院議員も予算委員会の分科会で国土交通大臣に質問を行っておりますが、事業着手には、国の鉄道事業許可の取得や補助事業の採択が必要であり、鉄道事業を取り巻く厳しい社会情勢の中でも推進できるよう、国に理解と支援を求めていく必要があると考えています。
そこで、高速鉄道3号線延伸の事業化には、国への働きかけが重要と考えますが、都市整備局長の見解を伺います。

これまで、3号線の早期事業化に向けて、財源確保につながる制度の創設などにつ
いて、国へ要望を行っており、国からは、様々なアドバイスをいただいています。
今後も、事業計画の精査を行いながら、鉄道事業許可が取得できるよう、国との協
議を積極的におこなっていきます。

交通局、都市整備局、そして川崎市がタッグを組み、地域の声を受け止め、国との連携を強化しながら、着実に事業着手へと歩みを進めていただくことを要望します。
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