令和7年度

① 令和7年度 決算特別委員会【郊外部の鉄道駅周辺のまちづくり】答弁

会議日:令和7年10月14日
( 決算特別委員会( 都市整備局 ) )

 郊外部の鉄道駅周辺のまちづくり市街地整備推進課

しらい亮次

始めに、郊外部の鉄道駅周辺のまちづくりについて伺います。

先日公表された「新たな中期計画の基本的方向」では、「市民生活の安心・安全」と「横浜の持続的な成長・発展」の2点を戦略として掲げています。

先日9月12日の市会一般質問で、わが党の伏見議員からも質問がありましたが、鉄道駅周辺の利便性を高めることは、都市の価値を高めることにもつながり、持続可能なまちづくりにむけて大変重要な取組です。

今後、本市も今のままでは人口減少局面を迎えることが推計されていることを考えると、成長・発展の礎として人口や税収を増やすため、特に、ポテンシャルの高い鉄道駅周辺で、効率的かつ戦略的に、まちづくりを進める必要があると考えています。

そこで、改めて本市の都市づくりにおける、郊外部の鉄道駅周辺のまちづくりの考え方  について、市街地整備部長に伺います。

市街地整備部長

今年5月に公表しました「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」に基づき、
鉄道駅周辺は、交通基盤の整備を進めるとともに、ポテンシャルに応じた機能を誘導
し、利便性の更なる向上を図ります。
具体的には、区画整理や再開発などにより、バス・タクシー、歩行者空間の充実や、
商業・文化、子育て支援などの市民生活を支える施設、多様な世代が住める住宅、こ
れらを誘導し、誰もが便利で暮らしやすいまちを実現します。

しらい亮次

交通利便性が高いにもかかわらず、鉄道駅が持つポテンシャルが十分に発揮されていない地区にどのように対応していくか、という点が、これからのまちづくりを進めるうえで大きな課題だと考えています。

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しらい亮次

私の地元、都筑区でも、平成20年3月にグリーンラインが開通しましたが、東山田駅周辺は、現在も市街化調整区域となっています。

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しらい亮次

東山田駅周辺地区の航空写真になりますが、農地や駐車場、住宅が混在しているなど、立地ポテンシャルを十分に生かせていない地区の一つであると思います。

そこで東山田駅周辺での現在のまちづくりの取組状況について、市街地整備部長に伺います。

市街地整備部長

まちづくりへの関心が高まるよう、令和5年度より、地権者の方々や地域の皆様に
よる勉強会を立ち上げて、本市も参加し、まちあるきや意見交換を定期的に実施して
います。勉強会には新たな出席者が少しずつ加わって、様々な意見が出るようになる
など、皆様のまちづくりに対する関心は徐々に高まってきていると感じています。

しらい亮次

平成24年に横浜市が周辺にお住まいの方を対象に実施したアンケートの結果を見ると、駅周辺の利便性やまちの賑わいの向上を求める意見が多くある一方で、現在の農地や緑地の保全などを望む意見もありました。

まちづくりについて様々なご意見があるため、地域の皆様の話し合いだけでまちの将来像を描くのは困難な状況であり、中立的な立場で適切にアドバイスができる主体がかかわっていくことの必要性を感じています。私は、この役割を果たせるのは横浜市だけだと考えます。

そこで、東山田駅周辺のまちづくりについては、行政のこれまで以上のかかわりが重要である と考えますが、都市整備局長の見解を伺います。

都市整備局長

これまでの勉強会を通じて、地域の皆様のまちづくりに対する考えは様々であるこ
とは承知しています。今後は、先進事例を学ぶための現地視察の企画など、まちの将
来像を描くための取組を進め、これまで以上にお一人おひとりの考えに丁寧に向き合
いながら、積極的に取り組んでまいります。

しらい亮次

私も地域の皆さまからの要望で会議に参加しているので、これまで様々な取組を進めていることは認識していますが、改めて局長に確認をさせていただき、大変心強く感じました。

東山田駅ができたことを契機として、この地を選んで引っ越してきたという方も現にいらっしゃいます。地域には、まちづくり事業に明るい知見を持った方もおられます。まちづくりの議論が進む環境が地域でも整いつつあると感じています。ぜひ、この機を逃すことなく、速やかにまちづくりを進めていただくことを強く要望し、次の質問に移ります。

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