青少年指導員

議員活動

青少年指導員ってなんだっけ?

皆さんは青少年指導員の存在をご存知ですか?
地域のお祭りにいる、何かイベントをしている人?
そんなイメージだと思います。

概要を掴むためにも、まずは横浜市こども青少年局の説明を引用します。

こちらの説明にもあるように、青少年指導員の活動としては「支える」「育てる」「守る」の3つが大きな役割となっています。

私も都筑区中川地区の青少年指導員を7年ほど務めていますが、各地区工夫を凝らして子どもたちが集う場所の創出に努めておられます。
一方で、活動していく上で「青少年指導員の役割とはなんだっけ?」という疑問が話題になることがあります。

入ったばかりの方からは、青少年指導員をやってくれと言われて入ったけど、結局は町内会の雑用係だし、名前にある「指導」というのは何を指すの?という問いを投げかけられることが多々ありますが、私としても、この「指導」というのは、実際の活動の中で何を指しているのかは疑問です。

指導というからには、青少年を指導する場面があるかといえばそうではないし、説明にもあるように、どちらかと言うと見守り、支え、育てることが大きな役割なので、指導というイメージとは少しかけ離れているように感じます。

先日、教育委員会の常任委員会にて、いじめの再発防止策の一つとして、青少年指導員にもゲートキーパーの養成研修を積極的に行っていく旨が示されました。

「ゲートキーパー」

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。

青少年指導員の活動で言えば「見守る」に該当し、青少年指導員へのアプローチは効果的だとは思いますが、実は青少年指導員はこの「見守る」機会が意外に少ないのが現状です。

私自身は都筑区の青少年指導員なので市内全体を網羅しているわけではないですが、青少年指導員の見守り活動とされているのが、市の説明にもあるように「全市一斉統一行動パトロール」くらいで、日頃から子どもたちを継続的に見守る機会はあまりありません。

つまり、青少年指導員が仮にゲートキーパーになっても、子どもたちと顔が見える関係にならなければ意味がないので、そうした機会を積極的に取り入れていかなければなりません。

また、先ほど、「指導」とはなんぞや?という問いがあると書きましたが、私としては、これを機に青少年指導員の名前変更を視野に入れるべきだと考えております。
青少年指導員は、本来、地域のお兄さんお姉さん的な存在になり、いつでも相談できる間柄を形成しなければなりません。

そうした役割を体現できるような名前について、青少年指導員の皆さまに是非アンケート調査をさせていただきたいと、先日、子ども青少年局には要望を出させていただきました。

青少年指導員の会長会の皆さまのご判断も仰がなければならないので、実施に至るかはまだわかりませんが、子どもたちにとって、青少年指導員の役割はどうあるべきか、それを考える一助になれば幸いです。

横浜市会議員:しらい亮次

 

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