シニアの方々にも住みやすいまちづくり
5月15日から令和7年第2回市会定例会が始まりました。
このタイミングで議員が所属する委員会が切り替わり、私は建築・都市整備・道路委員会と基地対策特別委員会、そして市会運営委員会に所属することになりました。
これまでも触れてきましたが、今年度、横浜市のまちづくり計画の大元となる都市計画マスタープランが改定され、それに伴い、都筑区のまちづくりプランも改定作業に入ります。
港北ニュータウンも先人たちのご尽力により、素晴らしいまちになったことは言うまでもありません。一方で、30万人都市を目指した都筑区の人口は21万5千人に達しましたが、人口の伸び率は鈍化してきました。
人口構成も時代により移り変わり、今後は子育て世代だけではなく、シニアの方々にも住みやすいまちづくりが求められます。
私が考えるに、今後の都筑区に求められるのは、若者にも手が届く住宅政策と、福祉のまちづくり条例を基にした環境整備、そして、地域交通の充実です。
戦略的な見直しが必要
現在、都筑区の駅周辺の地価は、とても若者には手が届かない水準にまで達してしまっています。実際に私の友人の二組の20代夫婦が都筑区に住み続けたいにも関わらず南町田に引っ越してしまいました。
駅周辺の市街化区域に指定されている土地もほとんどなくなり、今後は市街化調整区域の戦略的な見直しが必要です。
その中でも、グリーンライン日吉駅にも近くて、第三京浜都筑インターにも近い東山田駅周辺の再開発を積極的に行い、若者にも住みやすいまちにすることは至上命題だと考えています。
合理的配慮が責務
また、昨年度、福祉のまちづくり条例が改正され、行政や事業者の合理的配慮※が責務となりました。
合理的配慮を進めることは障がいをお持ちの方だけではなく、高齢者にも優しいまちを目指すことに繋がります。これを機に、老朽化した都筑区の歩道などを誰にでも優しい形にしていけるようしっかりと働きかけてまいります。
そして、今、多くの皆さんが、バスの減便で悩まれていると思います。
これはバスの運転手不足が大きな原因と交通局は説明していますが、根本的な問題は赤字路線を支えるだけの体力が交通局にないことです。まちづくりとして、土地活用を戦略的に見直し、赤字路線を黒字路線に変える努力が必要不可欠だと考えています。
これらを現実にしていくためには、冒頭で触れたまちづくりプランが重要となってきます。
区のまちづくりプランの改定は、区政推進課の皆さまが主体となって作業が行われていきますが、職員の皆さまは3年あまりで異動を繰り返してしまうため、都筑区で活動されている皆様の責任あるご意見というのが非常に大事になってまいります。
今年度は、市民意見の募集の方法など、まちづくりプランの改定プロセスを具体化させていきます。都筑区の将来を左右するまちづくりプランを、一緒に考えていきましょう。
今年度は正にまちづくりイヤー。是非、たくさんのご意見をいただければ幸いです。
横浜市会議員:しらい亮次