令和8年度

⑧ 令和8年度予算特別委員会【スタートアップ・エコシステムファンド】答弁

会議日:令和8年2月24日
( 予算特別委員会( 経済局 ) )

スタートアップ・エコシステムファンド

しらい亮次

次に、スタートアップ・エコシステムファンドについて伺います。

令和7年度の経済局予算には、スタートアップやVCの集積と、地域企業等を巻き込んだエコシステムの形成を目指し、官民連携ファンドの組成に向けた検討調査費が計上されておりました。

横浜市が出資し、スタートアップに投資するファンドは、地域のエコシステム形成に必要であり、本件について、「令和7年第1回市会定例会」の予算代表質疑において、当時の我が党の団長である渋谷議員から、また、局別審査では増永委員から質問しており、前向きな検討が進んでいると答弁をいただきました。わが党としても横浜の特徴を活かしたファンド設立に大変期待しておりました。

そこで、まず、検討調査の結果について、ビジネスイノベーション部長に伺います。

ビジネスイノベーション部長

他都市の事例調査から、官民ファンド設立を機に、地域のスタートアップやVCが
増加している状況がわかりました。その他にも、地域企業が官民ファンドへの出資や、
新たなファンドが設立されるなど、スタートアップへの資金の流れができるといった、
エコシステム形成への効果が確認されました。
一方で、ファンドの効果を上げていくためには、スタートアップの事業成功に向け
た、横浜の特徴を生かした環境構築や、立地に欠かせないラボオフィスの設置など、
本市のエコシステムの価値向上がまだまだ課題として上がりました。

しらい亮次

スタートアップに投資するファンドは、スタートアップやベンチャーキャピタルとの強い関係を構築するとともに、成長資金の供給という重要な役割を果たすものです。自治体間の競争が厳しくなっているなか、横浜でも早期に設立しなければ遅れをとってしまうと考えています。

8年度予算にファンドの事業費が計上されていないことは、率直に大変残念です。今年度の調査結果では、ファンド形成は大変有効であり、エコシステム形成の加速につながるという内容だったと理解しています。昨年度は副市長からも前向きな答弁をいただいていましたので、急な方向転換に非常に驚いています。

エコシステム形成という大きな目標に対し、言行一致の姿勢で取り組めるよう、引き続き実現に向けた粘り強い検討をお願いします。もちろんファンドがすべてではありませんが、中長期的な視点で横浜にエコシステムを形成していくためには、資金調達環境の充実は不可欠だからです。

そこで、スタートアップを成長させるには、資金調達環境の充実が必要と考えますが、局長の見解を伺います。

局長

スタートアップの成長やエコシステムの形成には、資金調達環境の充実は欠かせな
いものと考えており、ファンドの検討を進めてきました。
しかし、市内経済への効果とリスクのバランスや、市民への還元などといった視点
を総合的に勘案し、8年度はラボオフィスの設置促進やスタートアップ成長支援の拡充
を優先して予算化を図っています。
現状では、VCとの関係構築を進めるため、資金調達イベントの共同開催や、TECH
HUBの伴走支援へのVCの参加などにより、資金調達環境の充実を図っています。

しらい亮次

本市ではユニコーンクラスのスタートアップ創出を目指し、国内外から人・企業・投資を呼び込み、スタートアップ・エコシステムを形成するため、様々な取組を行っています。しかしながら、エコシステムの形成やユニコーンの創出には大変時間がかかり、自治体の継続した関わりも重要だと考えます。

今回のスタートアップ支援関連予算では、成長・立地・創出を柱に据えています。本来であれば、そのすべてを同時に進めることが必要ではないかと思いますが、予算などの制約もあり、なかなか難しいところだとは思います。

そこで、今後、横浜市として中長期の視点でどのようにスタートアップ施策を進めていくのか、副市長に伺います。

副市長

新たな中期計画の素案では、スタートアップの立地や成長による市民への還元とい
う観点から、市内スタートアップの雇用者数を1つの指標に掲げています。
指標の達成に向け、まずはAI・半導体など成長分野を中心に、テック系スタート
アップの集積と成長支援に取り組みます。また、市内企業との協業等による地域経済
への貢献といった視点から、本市スタートアップエコシステムの確立に向け、必要な
支援を展開していきます。

しらい亮次

スタートアップ支援は短期間で成果が出るものではありません。中長期的に腰を据える覚悟と、スピード感を持った決断が不可欠です。その成果は、市民の皆様がすぐに実感できる形では現れないかもしれません。だからこそ、今なぜこの投資が必要なのかを丁寧に説明し、理解と期待を醸成し、市全体で横浜の経済を成長させるという確固たる覚悟が求められます。

ぜひ、横浜の強みを最大限に活かしたスタートアップ・エコシステムの充実を図り、人口減少時代においても市域全体の持続的な経済成長につながる施策を展開していただくことを強く期待して、次の質問に移ります。

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