令和4年度

① 令和4年度決算特別委員会【令和4年度決算と6年度予算に向けて】答弁

会議日:令和5年10月16日
( 決算第二特別委員会( 財政局関係 ) )

令和4年度決算と6年度予算に向けて

しらい亮次

それでは、まず令和4年度決算について、伺ってまいります。

令和4年度は、持続的な市政運営を実現するため、「財政ビジョン」「中期計画」「行政運営の基本方針」という、3つの市政に関する方針が策定された、本市にとって大きな転換点となる年度だったと思います。

今後はこれらの方針で定めた目標に向かって、しっかりと「必要な施策の推進と財政の健全性の維持」を目指していく必要があります。

市民生活に目を向けると、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、ウクライナ情勢の影響もあり、原油価格・物価の高騰といった、市民・事業者の皆様にとって厳しい状況が続きました。もちろん本市においても、複数回にわたる補正予算による対策に取り組んできましたが、今回議論される4年度決算は、まさにその結果がまとめられたものだと思います。
そこで、まず、

(1)令和4年度決算の総括について、財政局長に伺います。

局長

4年度決算ですが、まず、歳入面では、税収が8,673億円と3年ぶりの増収となりました。
次に、歳出面では、中期計画が掲げる基本戦略や感染症対策などを進めるとともに、物価高騰対策等の新たな課題に対しましても、国の臨時交付金等を活用した補正予算を編成いたしまして、適時・適切に対応したところでございます。

必要な政策を進めつつ、歳入・歳出の管理を徹底し、その結果として、実質収支は黒字を確保できておりまして、政策・財政の両面でバランスの取れた決算とすることができたというふうに考えております。

しらい亮次

厳しい財政状況が続くことが見込まれる中では、決算・評価結果をこれまで以上に、予算編成に反映させていくことが重要となってきます。

その実現に向けた取組のひとつとして、令和6年度予算編成から、「予算編成から決算、評価」までを一連のながれとして管理、連動させていくことを目指した、新たな財務会計システムを構築中と聞いています。

先日の総合審査にて、我が党の長谷川委員からの歳出改革についての質問の中でも、新システムの構築と、これを活用した6年度予算編成作業は同時並行で進めている、との回答がありました。
そこで、

(2)新たな財務会計システムの構築状況について、財政部長に伺います。

財政部長

構築の状況につきましては、来年令和6年4月のシステム全面稼働に先駆けまして、まず、一連の財政事務の起点となります予算編成に係る事業計画書、こちらの入力機能を8月に先行稼働させました。

現在こちらと並行いたしまして、各区局が入力した事業計画書のデータを集計・調整しまして、また予算案としてまとめる機能や、新年度の予算議案書を作成する機能などといったものを、順次開発を進めている状況でございます。

しらい亮次

新システムを活かしていくためには、実際に入力する現場の職員の理解と協力が不可欠です。今回、システムと業務の両方を大きく変えていくことになると思います。
そこで、

(3)新たな財務会計システムを活用した初めての予算編成に臨むにあたり、特に気を付けたいと考えていることについて、財政局長に伺います。

局長

システム稼働の初年度につきましては、新旧システムの切替作業ですとか、新たな入力方法への習熟など、例年にない業務が発生いたしますが、こうした移行作業が業務改善や働き方改革に繋がっていくんだという強い気持ちを持ちつつですね、その想いをしっかりと職員と共有することが重要というふうに考えております。

具体的には、従来の様式と新システムの入力画面を並べた分かりやすい説明資料を提供するなど、しっかりと現場の職員を支え、確実な予算編成を行ってまいります。

しらい亮次

予算編成は多くの職員が関わる業務です。システム化により、庁内でのやりとりのオンライン化やデータ集計の効率化を進めるなど、財政局の職員は22時以降残ることもままあると聞きましたが、職員の働き方改革の点でも今後の成果を期待しています。

さて、これから、このシステムを活用した6年度予算編成が本格化していくわけですが、本市を取り巻く社会経済情勢を見ますと、国が発表した9月の月例経済報告においては、先行きについても緩やかな回復が続くことが期待されている一方、物価高騰は続いているとともに、少子高齢化の進展という構造的な変化も生じています。

こういった中で迎える、次の6年度は、中期計画もいよいよ3年度目、折り返しの年度となります。本市の中長期的な将来を考えると、財政の健全性を維持し続けることは当然必要ですが、あわせて計画期間が残り2年となったことを踏まえ、設定した各目標をより一層念頭に置きながら、施策の推進に取り組んでいく必要があります。
そこで、

(4)中期計画の後半戦に入る6年度予算編成に向けた熱い思いについて、副市長に伺います。

副市長

いまご紹介いただきましたように6年度から中期計画の後半に入るということになります。基本戦略の実現に向けた歩みをしっかりと示すことが必要だというふうに考えておりますし、いま先生がおっしゃったように、財政ビジョンで掲げた目標に対してもしっかりとコミットしていく必要があるというふうに考えております。子育てやDX、脱炭素等ですね、市民・事業者の皆様のニーズ、あるいは、時代・社会からの要請として求められる取組をしっかり加速していかなければいけないというふうに考えております。

 また、必要な施策を推進していくためには、財源の創出が重要ですので、新たな財務会計システムを活用しながら、評価制度と予算の連動制を通じてですね、事業の新陳代謝を図っていくことで、より一層の歳出改革にもしっかりと取り組んでまいります。

しらい亮次

新たな財務会計システムを上手く活用しつつ、横浜市の財政局に税金を納めてよかったなと市民に思ってもらえる6年度予算案を編成していただくことをお願いして、次の質問に移ります。

次の質問は、公共工事の平準化です。
▼こちらからどうぞ▼

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事

TOP