令和6年度

③ 令和6年度予算第二特別委員会【サーキュラーエコノミープラス(横浜版地域循環型経済)の推進】答弁

会議日:令和6年3月6日
( 予算第二特別委員会( 政策局 ) )

サーキュラーエコノミープラス(横浜版地域循環型経済)の推進 【政策局】

サーキュラーエコノミーが横浜市でも浸透し始め、本市でも資源や製品のリサイクルを中心に展開する循環型経済の考えに加え、そこに関わる『ひと』に着目した「サーキュラーエコノミープラス」の取組として支援をしています。

市内ではオリーブ栽培による耕作放棄地の活用(JR/東急)や、養蜂による環境問題・地域活性化(相鉄)など、様々な社会課題に対するサーキュラーエコノミーのプロジェクトが鉄道沿線ごとに進んでおり、その中の「横浜オリーブプロジェクト」に焦点を当てて、お聞きしたいと思います。

オリーブと言えば、「食用オリーブオイル」が私たち日本人の生活でも身近になっており、日常的に食卓に色を添えておりますが、横浜税関が昨年3月に公表した資料によりますと、全国のオリーブオイルの輸入状況は、スペインやイタリアが全体の9割を占め、2022 年の横浜港におけるオリーブオイルの輸入数量・輸入金額は、2014 年以降9年連続で全国第1位となっております。

このように、海外や、国内だと香川県が主な生産地となっているオリーブについて、この横浜で栽培する「横浜オリーブプロジェクト」という取組に大きな可能性を感じております。

現在、市内では、この取組に尽力されている我が党の斉藤達也議員の地元の緑区等においても、耕作放棄地を活用した「オリーブ栽培」をしている農家さんが増えておりますが、この「横浜オリーブプロジェクト」では、「サーキュラーエコノミープラス」の取組として、経済活動だけではなく、「ひと」への支援(エンパワーメント)にも着目した取組であるとお聞きしております。

しらい亮次

そこで、

(1)「横浜オリーブプロジェクト」のこれまでの成果について、共創推進室長に伺います。

共創推進室長

「横浜オリーブプロジェクト」は、先生からお話ありましたとおり、社会課題である耕作放棄地をオリーブ栽培で活用するところから始まった取組でございます。

この取組が拡がり、今では栽培の担い手としての障害者雇用をはじめ、神奈川大学との連携により、若い世代の参加や地域活性化にもつながっており、農業だけではなく、環境、福祉、経済といった様々な分野で好循環をもたらしております。

しらい亮次

将来に向けての可能性を信じ、多くの方のご苦労が、ここまでの成果につながったのだと思います。このプロジェクトは、これからが正念場です。

これは実際に緑区で採れたオリーブを搾って出来たオリーブオイルです。実際に小豆島のオリーブオイルと飲み比べてみましたが、ミッションと呼ばれる品種から出来たこのオリーブオイルはマイルドで日本人好みの味で、今後、食用を始め、化粧品、オリーブ茶、漬物、剪定した枝に関しては犬の歯磨き用に使うなど、様々な展開が見込まれます。

しらい亮次

(2)正にサーキュラーエコノミーのプロジェクトをさらに発展させるために、市はどのような取組を行うのか、

政策局長にお伺いします。

政策局長

6年度は、共創イベントにおいて発表の場を設けるとともに、製品化されたオリーブオイルをふるさと納税の返礼品につなげることも検討してまいります。

また、近隣の小学校において、子供たちがオリーブの植樹から生育、収穫、商品開発までを体験する社会学習を実施するなど、本プロジェクトと様々な主体との連携を、共創の視点から促すことによりまして、更に発展させていきます。

しらい亮次

「GREEN×EXPO 2027」は世界的に注目される絶好の機会ですので、「サーキュラーエコノミープラス」の意義や、このプロジェクトの取組、その成果を世界に向けて、ぜひ発信していただきたいと思います。

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