会議日:令和6年3月6日
( 予算第二特別委員会( 政策局 ) )
旧根岸競馬場一等馬見所の方向性検討 【政策局】
次に、旧根岸競馬場一等馬見所について伺います。
根岸森林公園にある旧根岸競馬場一等馬見所は、日本初となる常設の洋式競馬場として運営されていた根岸競馬場の観覧施設として、昭和4年に建設された日本最古の洋式競馬場建築です。
一昨年度より、私も所属している横浜青年会議所と共に、我が党の草間剛前市会議員が一等馬見所の保存活用を提言させていただき、今年度から本市としての方向性検討が本格的にスタートしました。
そこで、まず、
(1)「5年度の取組」について、政策担当部長に伺います。
今年度は、まず、柱・梁(はり)のコンクリートの強度や鉄骨の腐食などを調査し、耐震性の状況を確認いたしました。その上で、建物内部の活用の有無に応じて、耐震補強や外壁改修等の方法の検討と、概算費用の算出を行っております。
一等馬見所は、建設から90年以上が経過しており、建物の老朽化が進んでいることがうかがえます。保存活用を進めていく上でも様々な課題を解決して進める必要があると考えます。
そこで、
(2)「6年度はどのような検討をしていくのか」、政策担当部長に伺います。
来年度は、今年度の耐震補強の検討を深めるため、地盤調査や耐震診断の専門家による補強方法の評価を行い、費用の精査を進めてまいります。合わせて、クラウドファンディングやネーミングライツなどの財源確保策の検討も進めまして、今後の保存活用の方向性を決定いたします。
令和3年10月に、一等馬見所の近くにある聖光学院におきまして、横浜青年会議所が主催して、一等馬見所の魅力に関するシンポジウムを行いました。その際、旧根岸競馬場をテーマに、聖光学院の学生の皆様が作成された映像を、一等馬見所の壁に映し出す、プロジェクションマッピングも行いました。
また、昨年10月には、根岸森林公園におきまして、ハロウィーンのイベントを開催しましたが、その際も、電気自動車の電気を使って、一等馬見所を照らし出す、ライトアップを行いました。
いずれのイベントも、数多くの方々にご参加いただきましたが、これらのイベントのように、横浜にしかない、歴史ある一等馬見所の魅力を、継続的に発信していくことが大切です。
今後さらに、一等馬見所の魅力のみならず、横浜が持つ多彩な魅力も広く発信していく必要があると考えます。
そこで、
(3)魅力あふれる横浜を発信するため、一等馬見所の保存活用をしっかりと進めるべきであると考えますが、政策局長の見解を伺います。
一等馬見所は、国による近代化産業遺産に認定されておりまして、開港以来の横浜の歴史を物語る、大変貴重な建築物です。横浜を代表する景観として、市民の皆様にも親しまれております。横浜ならではの魅力創出につなげるよう、隣接する「馬の博物館」を所有する日本中央競馬会など、関係する方々と連携をしながら、しっかりと取組を進めてまいります。
新しいものを作っていくことも必要かと思いますが、古いものも守り活かしていくという発想も必要かと思います。横浜の財産である一等馬見所を是非残していただくことを、強く要望します