令和4年度

⑦ 令和4年度決算特別委員会【浸水対策】答弁

会議日:令和5年10月5日
(決算第二特別委員会(温暖化対策統括本部・環境創造局関係))

浸水対策

しらい亮次

近年、毎年のように全国各地で浸水被害が発生しており、雨の降り方が明らかに変わってきていることを実感するとともに、浸水対策の必要性を改めて感じているところです。

本市では、過去に浸水被害を受けた地区から優先して施設整備を進めてきており、横浜市中期計画の政策指標に位置付けて進捗管理がなされています。そこで、

(1)令和4年度末時点の進捗状況について、下水道計画調整部長に伺います。

下水道計画調整部長

市中期計画に位置付けた整備対象地区179地区のうち153地区が完了し、令和4年度末時点の進捗率は85%となりました。

また、中期計画最終年度の令和7年度末には、158地区が完了する予定で、進捗率としては88%となる予定です。

しらい亮次

横浜市中期計画では、風水害に強い都市づくりの主な施策として、横浜駅周辺地区における『エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線』の整備があり、シールド工事の契約が今年の8月に締結されるなど、順調に進んでいると聞いています。この工事では本市下水道工事として初めて高度技術提案型総合評価落札方式を採用し、工期の短縮や品質の確保などの提案とともに、市内経済への貢献などを期待して工事を発注したと伺っています。これほどの大規模工事ですと、工事期間が長く事業費も大きなものとなるため、市内経済に対してどれ程の良い影響があるのか気になるところです。そこで、

(2)契約を締結した事業者からどのような提案があったのかについて、下水道管路部長に伺います。

下水道管路部長

事業者からは、シールド工、立坑築造工など様々な工種に市内業者を下請として採用すること、コンクリートや鉄筋といった主要資材や、事務用品等の物品を市内企業から積極的に調達すること、現場事務所で市内在住者等を雇用すること、さらには、工期を約1年短縮するといった幅広い提案をいただきました。

しらい亮次

本市の玄関口である横浜駅周辺の浸水対策は、横浜の基盤を支える重要な取組です。市内経済への貢献や早期の供用開始に向け、様々な工夫をしていただき、引き続き、着実に進めてもらいたいと思います。

ここまで確認してきたように、過去に浸水被害が発生した地区の対応は概ね完了してきていますが、その一方で、1時間に50㎜以上の非常に激しい雨が降る回数は増加傾向にあり、さらに2040年に降雨量が現在の1.1倍に増加するとの予測が国から示されています。

今後はこれまで進めてきた再度災害の防止の観点だけでなく、事前防災にも先手を打って取り組んでいく必要があると考えており、現在策定を進めていると聞いている浸水対策プランには非常に期待をしているところです。そこで、

(3)浸水対策プラン策定に向けた意気込みについて、局長に伺います。

局長

近年の豪雨から市民生活をしっかりと守っていくためには、気候変動の影響をふまえた浸水対策を着実に進めていく必要があると考えています。降雨量の増加に伴う施設整備水準の引き上げや、甚大な被害を防止する新たな減災目標の設定、浸水想定や浸水による影響をふまえた施設整備の優先度の考え方、こういったことを浸水対策プランとしてまとめ、実行することで市民の皆様の安全・安心をしっかりと確保していきます。

しらい亮次

浸水対策は市民の生命・財産に直結する非常に重要な事業です。プランの策定にあたっては、ぜひ市民の意見も聴きながら、しっかりと進めていただきたいと思います。

次の質問は、【脱炭素化の促進】です。
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